初心者のためのダンススクールガイド
もともと確率が低いのに、パーオンを諦めたらさらに確率が下がる。
そう思ったがBさんのプレーは確かによくなった。
なぜだろう。
プロは「常に9番だけで打つ方法にはたくさんのメリットがある」といった。
まずクラブに対してよい意味で慣れる。
同じアイアンでも、番手が変われば長さや重さ、フェースの形などが全部変わり、構えた感じやスイング感も変わる。
それがなくなるだけでミスショットの確率が下げられる。
次に、9番で届かない状況ではピンまでのシビアな距離の計算が不要になる。
もちろん番手選びの悩みもない。
OBやグリーン回りのバンカーにも打球が届かないならリラックスして伸び伸び振れるようになる。
それを繰り返すほどにスムーズなスイングのリズム感が身についてくる。
だから、ホールを重ねるほどにいい当たりが出る確率が高くなる。
その結果として、短いパー4でパーオンができたのだ。
「1打を大事に打つ、というのはそういうことなんだ、一番ちゃんと打てるクラブを、ミスにならない状況を作って打つ、確実にできることを何度もやることなんだよ、確かに3番や4番アイアンでグリーンに乗せられれば気持ちはいい、でも、現実のBの技術ではミスする確率がほとんどだ、その一度のミスが、実戦だと一度では済まなくなる、リズムを崩し、ミスの少ないクラブまでスムーズに振れなくなっていくんだよ」ミスを考えないことから生まれる自信がよいリズムを作る。
その積み重ねが難しいクラブを打つための力になってくれる。
パーオンの夢を追うのはそれからでも遅くない。
不要なミスを防げばスコアもおのずとよくなるのだ。
この説明を聞いて、Cさんはショックを受けた。
夢を実現するための方法だと思っていたものが、夢から遠ざかる方法だといわれたのも同然だったからだ。
考えた結果、Cさんはこういう結論を得た。
「夢に近づけると思ったからパーオンにこだわったんですが、肝心なパーオンの確率があれほど低いという現実は知らなかった、神業のようなプロのショットで5〜6割なんだから僕が2〜3割なのは当然でした、長いクラブが打てれば短いクラブも大丈夫というのも間違っていた、それがアイアンショット全体の自信を失わせていたんですね」今の自分なら、8番なら自信が持てる。
不安を感じたらその8番を使うことも考えていく必要がある。
Cさんは、そのくらいの幅を持って、第2打以降のショットに臨むことにした。
その結果、Cさんの夢も変化した。
パープレーから、全部のショットをミスしないで回ることに変わったのだ。
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